フォトハウスの歴史-1-

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<講座の開講>1
 フォトハウスの全体的な構想は、1984年11月までにその概略が明確にされていましたが、その趣旨に沿って京都において設立準備会が発足しました。その後、ミーティングなどの場で1985年6月には当初からの目的のひとつであり、構想の基幹部分であった研究講座が準備され、「フォトハウスワークショップ京都」の名称で講座を開講します。講座の名称は「ゾーンシステム講座」一泊二日のカリキュラムです。講師には英国でゾーンシステムを習得された写真家里博文さんが担当されることになりました。また開講場所は京都「静原」にある美術家鈴鹿芳康さんの自宅を格安で借りることが決まりました。

 第一回目の「ゾーンシステム講座」は、1985年6月1日~2日、一泊二日、経費8千円で開講。第二回目の講座は、米国在住で京都へ来られていたベティハーンさんで「ブループリント・ガムプリント講座」でした。ゾーンシステム講座には10名の受講参加者があり、ブループリント・ガムプリント講座には21名の参加者がありました。これらの講座に参加されたメンバーの大半は、すでに写真や版画や染色などのジャンルで活動されているメンバーでした。

 1985年当時の記録が手元にあります。そこではこのように記しているので参考に再録します。
「フォトハウスのあるべき姿として、その外様および内容は常に新しい芸術活動をめざす人々によって担われなければならないと考えています。あらゆる階層から、あらゆるジャンルから、あらゆる手段をもって、自立した個人の資格によって参加され、より高度で充実した制作態度を持って、新たな価値の創造をもくろんでいける形態を、究極の理想とします。そこでは、芸術の現代的なありようを探っていくための関係を、また優れた作品を世に輩出していくための個人の自立、といっやことなどを考えていける最前線の場として機能していかなければならないだろうと想定しています。」
(続く)