2017年03月25日

フォトハウスの歴史-2-

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<講座の開講>2
 1985年9月から一泊二日の日程で「ゾーンシステム講座」を開講しています。基礎編(9/15~9/16)、実践編(10/12~10/13)、応用編(11/9~11/10)と三ステップのカリキュラムを開発して、開講しています。講師には里博文さん、サポーターには中川繁夫がつきました。各々一泊二日の日程で食事三食込みです。ほとんど徹夜状態。講座開講中の熱気は参加した人だけが共有した財産でした。芸術を生み出す根底は、ここで体験されるような熱意なのかも知れません。企画の段階から、講座の開始、開講中の世話、等々、多くの人の協力があって成立しました。遠くは広島や下関からの参加者があり、延べ40人以上の人が通過しました。ほとんど無報酬、というより持ち出しのなかで、スタッフが講座を支えていきました。

 1986年には「ゾーンシステム講座」基礎編、実践編、応用編を一泊二日のコースで開講しています。その講座を終えて、次のステップ講座として「調色とアーカイバルプリントの制作」を9月13日~14日に開講。「ポートフォリオの制作とその周辺」を10月11日~12日に開講しています。調色関連には、高橋則英さん、ポートフォリオ制作には、山崎信さんが講師を努められました。いずれも最初の一般公開講座でした。また、調色とアーカイバル処理の講座では、「現代写真の動向」というタイトルで、平木収さんと島尾伸三さんが講師役を努められ、ポートフォリオ制作の講座では、「写真史」のタイトルで、金子隆一さんと飯沢耕太郎さんが講師役を努められました。

 フォトハウスワークショップは、京都にて写真家、美術家、批評家、教育者などが集まり、小人数を対象に開講した塾形式の専門家育成機関として創出された仕組みです。具体的なプログラムは、写真と写真に関連した現代芸術のための創造的理論と技術教育を主旨とし、写真をめぐる歴史研究、現代思潮の研究や、作品の制作です。ここでは複製芸術の環境をまるごと研究開発するための作家育成教育を目的としたもので、今後の写真および現代芸術教育の基盤を形成していこうとするものでした。ちなみにフォトハウス事務局は、京都は下鴨にあるオリジナルプリントを専門に扱う「ギャラリー・DOT」に置いていました。京都静原の鈴鹿宅においてワークショップを実施したのは、この1985年と1986年のところまでで、1987年からは開講場所を変えての運営となります。
(続く)


posted by nakagawa at 16:53| 京都 ☁| Comment(0) | フォトハウス歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする