フォトハウスの歴史-4-

800siryo0502040023.JPG
<ミーティングルームの開設>
 1988年には、主宰者の自宅を改築し、フォトハウスミーティングルームを開設することになります。すでにテクニカルルームとして、大原の鈴木さん居住のスペースを暗室ができる場所として、設定していたところでした。事務局をギャラリー・DOTに置いていて、実質、ワークショップを構成する場所のネットワークが組めたところでした。テクニカルルームでは、二泊三日のゾーンシステムワークショップが開講され、ミーティングルームでは、受講者の宿泊を受け持ちました。ミーティングルームを使ったワークショップは、1988年11月、金子隆一さん講師の「現代写真史」を一泊二日のプログラムで組み上げました。引き続き島尾伸三さん講師の「写真の基礎」を一泊二日のプログラムで実施しました。里博文さんインストラクターの「エンカウンターグループ」のワークショップも開催されました。

 このミーティングルームは、10名程度までの宿泊を伴ったワークショップが開催できるスペースとして用意され、翌年1989年には「フォトハウス資料室」として機能していくことになります。フォトハウス資料室に収蔵されていた写真集等三千点が閲覧できる図書館機能をもった場でした。個人が公開で、宿泊を含め、写真集等が見られる場として、日本では最初のスペースではなかったかと思っています。

 <フォトハウス資料室の概要>
 京都・紫野に置かれたフォトハウス資料室の概要を記しておきます。開設は1988年10月です。ここに掲載の写真は、資料室オープニングのパーティー時の写真、参加者の一部です。スペース面積は56平米、資料ルームは14平米、ミーティングルーム10平米、宿泊ルーム14平米、会食ルーム18平米です。資料の閲覧は無料です。遠方からの閲覧者には宿泊もできるようにしておりました。ファクスとパソコン、コピー機を設備としておきました。
 フォトハウス資料室は、①写真理論全般の基礎研究の場として機能していきます。②写真理論の体系「写真学」構築のためのカリキュラムを試行していきます。③フォトハウス資料室においては、写真とその周辺研究のための様々な資料を整備します。④収集された資料は公開閲覧します。⑤写真学の概念に基づき講座を設定します。その他。
 <資料収集の内容>
 ①内外で発行された写真集や評論集などの収録。②内外写真雑誌および雑誌から抜粋した資料の収録。③展覧会案内などの印刷物による資料の収録。④写真周辺の情報についての資料収集と保存。その他。
 <講座、研究会の開催>
 フォトハウス資料室に講座を設けます。少人数での研究講座と将来への展望を考えます。そのための設備として宿泊設備をもったスペースとして機能させます。フォトハウスの構造概念として、それぞれの機関が有機的にネットワークを組んで、写真全体の底上げといったものを想定しています。場を分散させることによって、それぞれの場が、それぞれに独立した機能を持ったなかで運営されていくことが望まれています。
(以上1988年10月に発出された文書に拠ります)





この記事へのコメント